59/【天皇の継続性−4】遺伝子を繋いで行く事の目的は何か?

29)「個」としての優秀性を尊重すれば、ユダヤ人のように「女系の家系」を引き継ぐ事が有利となる

 ここで、「遺伝子」を繋いで行くことの目的について考えてみたいと思う。「遺伝子」一般としてそれを繋いで行く目的は、「先祖、親が経験し構築した理念を子孫に伝承する」事が目的と言える。しかし、その「遺伝子」は、人により、民族により千差万別である。何故違うのかというと、それぞれの先祖の理念と経験が違うからと言える。例えば、「ユダヤ人」の家は、「女系家族」(母系家族)であって、母親の遺伝子を子孫に引き継ぐことを重要視している。科学者の武田邦彦先生御指摘の様に、「女性は劣性遺伝子を排除して、優秀な遺伝子を受け継ぐ」という機能に長けているので、「女系の家系」は、「優秀な遺伝子」が多数残されることになる為、頭の良い、優秀な子孫が生まれると考えられる。事実、ユダヤ人は女系家族であるから、世界一頭の良い優秀な人間を多数輩出している。「個」としての優秀性を尊重すれば、「女系の家系」を引き継ぐ事が有利である。

30)「女系(母系)家族」のユダヤ人の場合は、Y遺伝子はバラバラとなり「戦いと争いの世界」を演じる

 しかし、「女系の家系」ではY遺伝子はバラバラだから、民族の中心が存在しなくなる。「ユダヤ人が三人集まれば四つの政党ができる」と言われる位に、バラバラな思想が戦われることになる。すなわち「戦いと争いの世界」となる。それをまとめる事は極めて困難であるが故に、彼らの民族の特徴は、「教義」や「法律」という「教条的知識」や「ルール」を極めて重要視する必要性が生じて来る。現存のユダヤ人は、ユダヤ教に改宗したら誰でもユダヤ人となるため、血即ち遺伝子とは関係が無くなるが故に、民族という一般的な括りでは無くなっている。ユダヤ人の宗教が『旧約聖書』の教義、更には『タルムード』に極めて強固に縛られているのはその為と考えられる。同時に「律法」や「法律」によって強制的に社会と人々を縛り付けることになる。すなわち、「教義(律法)」や「法律」が明確でないと、自分達のアイデンティティがバラバラになって、家族や社会や国家が崩壊してしまうのだ。

31)「女系家族」は結果的にバラバラとなり、唯物論的成長を遂げ物質文明の発展には寄与する

 それは、「女系」という「遺伝子」が混沌として統一無き系譜を引き継ぐことによる当然の帰結と考えられる。その遺伝子の系譜の方法は現象的であり、唯物的と言える。唯物論的成長を遂げ、物質文明の発展には大いに寄与するが、霊的な統一は毀損され、対立と闘争が生じることになる。この事を簡単な例で示せば、「経糸」の強い「織物」は、強くて丈夫であるが、「経糸」が弱く「緯糸」が強い「織物」は、色彩は奇麗かも知れないが、バラバラで千切れてしまう事で、理解できると思う。『旧約聖書』を信仰する西欧諸国が、戦争と闘争を繰り返し、国家や民族の分裂と侵略の歴史を繰り返して来た事実は、西欧諸国民が信仰する『旧約聖書』に含まれている「唯物的思想」(女性原理)が原因であると考えられる。

32)日本式の「男系の遺伝子の系譜」では、Y遺伝子は全く変化していない

 それに対して、日本の「天皇の系譜」は、「男系の遺伝子の系譜」であるから、2679年の月日が流れて、126代の天皇のバトンタッチがなされようとも、「万世一系の天皇」のY遺伝子は全く変化していない。つまり、初代「神武天皇」の遺伝子情報(建国の理想、その他の理念)がそのまま受け継がれていることになる。又、日本は多民族国家ではないこともあり、日本特有の「男系遺伝子(Y遺伝子)」が存続しているが故に、国家全体、民族全体の統一性が著しく強くなっている。即ち、「宗教的教義」や「法律」「律法」による外的規制がなくとも、自立的に統一性を確保し得る特性を持っている。西洋文化の特徴でもある「教義(律法)」や「法律」によって、雁字搦めにされなくとも、日本国家は統一性を維持し得るのである。その結果として、日本の歴史は、統一性の極めて高い、争いのない平和国家を維持し続けて来たと言える。

33)日本の「男系男子の系譜」は「時間空間を超越した神の理念の継承」の為であり、ユダヤ人の「女系の系譜」は「先祖が体験的に獲得した遺伝子の内、優秀な遺伝子を子孫に残す」為のシステム

 つまり、《遺伝子を繋いで行く事の目的は何か?》に対する回答は、「神の御心(この世界を作る最初の理念、例えば建国の理想や、時間空間の現象世界を現し出す理念等)を地上に顕現せしめる」為には、Y遺伝子を繋いで行く事が、極めて有利なシステムであると言える。日本の「男系男子の系譜」の方法は、「時間空間を超越した神の理念の継承」の為であり、ユダヤ人の「女系の系譜」の方法は、「先祖が体験的に獲得した遺伝子の内、優秀な遺伝子を子孫に残す」為のシステムと言える。

34)地球規模での「男系の系譜」(古事記)と「女系の系譜」(旧約聖書)の調和

 地球規模で考えるならば、「男系男子」(経糸、統一、中心)を重視する『古事記』の文化と、「女系女子」(緯糸、個の発展、個人主義)を重視する『旧約聖書』に代表される文化の両方が、地球文明の完成の為には必要不可欠だと言える。どちらかが正しい、間違っているというのではなく、両方の要素が適切に絡み合う事によって、地球文明は完成するだろう。しかし、その絡まり方は、バラバラな「緯糸(女性原理、物質文化、『旧約聖書』思想)」に対して、「経糸(男性原理、霊的文化、『古事記』思想)」が、貫き通して、統一ある一体感を作り出す必要がある。そこに日本のこれからの地球的使命があると考えられる。男女もそういう意味において融合しなければ、良き家庭は完成しないと言える。

35)「伊邪那岐大神が先に言葉をかける」という意味は、「神の理念を先において事を進める」という意味

 『古事記』に伊邪那岐大神と伊邪那美大神との交わりについて書かれている部分がある。そこで示されているのは、伊邪那美大神(女性原理)が先に言葉をかけて交わった時には、「骨のない『水蛭子』」が生まれたと記されている。そこで、伊邪那岐大神が先に言葉をかけて交わることによって、立派な国々が産まれたと記されている。「伊邪那岐大神が先に言葉をかける」という事は、伊邪那岐大神は「男性原理」即ち、「神の理念」を象徴しているが故に、『神の理念を先において事を進める』つまり『神の理念に従って事を進める』という意味が込められていると解釈し得る。

36)「神の御心」を遺伝子レベルで受け継ぐ具体的存在が「天皇」

 総じて言えば、「男系男子の天皇」の系譜とは、「神の御心に従った国作り」を意味していると考えられる。事実、「天皇」は何時の時代においても、「無私の体現者」であり、常に「国民の安寧と世界の平和」を祈られる御存在である。「神」は「一切を包含する存在」であるが故に、「無私」であり「無我」である。その「神の御心」を、遺伝子レベルで受け継ぐ具体的存在が「天皇」と言える。

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